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マイナ保険証が読み取れない時の受付対応は?医療事務の手順【2026年】

受付・算定・レセプトby ゆう|医療事務ブロガー公開日 2026/06/22|最終更新 2026/09/16

結論:マイナ保険証が読み取れなくても、慌てなくて大丈夫です。「①別の方法で資格を確認 →②それも難しければ院内の手順で責任者に引き継ぐ」の順で受付できます。

今やることカードリーダーで読み取れない時は、別の確認方法を先に探す。どれも難しい時は院内の手順で責任者に引き継ぐ。
▼ 今すぐ4ステップを見る

2024年12月からマイナ保険証が基本になり、受付でカードリーダーのエラーに当たることが増えました。

この記事では、総合病院で10年以上受付に立ってきた私が、読み取れない時に慌てないための手順を、厚生労働省の案内をもとに整理しますね。

この記事でわかること

  • 「資格確認書」と「資格情報のお知らせ」の違い
  • マイナ保険証が読み取れない時の受付手順(4ステップ)
  • 受付でよくあるマイナ保険証のつまずきと対処
  • 通知に書かれている、システム障害時モードと目視モード

まず混同しやすい「資格確認書」と「資格情報のお知らせ」

受付でよく取り違えられるのが、この2つの紙です。役割がまったく違うので、先に整理しますね。

書類 渡される人 受付での役割
資格確認書 マイナ保険証を持たない方 従来の保険証の代わり。これ1枚で資格確認できる
資格情報のお知らせ マイナ保険証を持つ方 自分の資格を確認するための紙。単体での受付は想定されず、補助に使う

つまり、資格確認書は「従来の保険証の代わり」、資格情報のお知らせは「マイナ保険証が読めない時の補助」。この2つは、役割が別です。

患者さんが「紙をもらった」と出してきた時は、どちらなのかを見ると判断がスムーズ。

厚生労働省の説明資料に、資格確認書と従来の保険証を並べた様式例。券面のどこが違うのかは、文字より並べて見たほうが早いですね。

資格確認書と従来の保険証(国民健康保険・カード型の例)の様式比較。左が資格確認書で、表面に都道府県名・国民健康保険・資格確認書の表示、有効期限、発効期日、記号、番号(枝番)、氏名、性別、生年月日、負担割合、適用開始年月日、交付年月日、世帯主氏名、住所、保険者番号、交付者名の欄がある。右の従来の保険証には負担割合の欄がなく、資格確認書は70歳以上の負担割合の発効期日を追記する点が異なる。裏面はどちらも臓器提供の意思表示欄で同じ。

出典:厚生労働省保険局「12月2日以降の医療機関・薬局の窓口における資格確認方法等について」11ページ(2026年9月18日確認)/画像はタップで拡大

違いは券面の1か所だけ。資格確認書には負担割合の欄があり、70歳以上だと、その発効期日も追記されていました。

マイナ保険証が読み取れない時の受付手順(4ステップ)

顔認証付きカードリーダーで読み取れない時は、次の順で確認していきます。厚生労働省と日本医師会が、できない場合の対応として案内している流れをもとに、受付で動ける形にしたもの。

  1. 資格確認書があれば、それで確認する。従来の健康保険証は2026年7月31日で取り扱いが終わります
  2. マイナポータルの資格情報の画面をスマホで提示してもらう
  3. 過去の受診歴から資格情報が確認できれば、それを使う
  4. どれも難しければ、院内で決めた責任者に引き継ぎ、厚生労働省の案内に沿った対応を確認する

通知に、原因が並んでいます

「読み取れない」と一口に言っても、原因はいくつかに分かれます。厚生労働省の通知に、その一覧があります。

(2) 医療機関等の機器不良等によりその場でマイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合

保険者等によるシステムへのデータ登録は完了しているが、医療機関等の機器不良等によりオンライン資格確認を行うことができない場合として、例えば以下のようなケースが考えられる。

・ 顔認証付きカードリーダーや資格確認端末の故障

・ 患者のマイナンバーカードが使用できない場合(カードの券面汚損、ICチップの破損、カードに搭載されている利用者証明用電子証明書の有効期限切れ)

・ 停電、施設の通信障害、広範囲のネットワーク障害など

出典:マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合の対応について(令和5年7月10日 保発0710第1号 厚生労働省保険局長通知) 1(2)/2026年9月18日に確認

「保険者等によるシステムへのデータ登録は完了しているが」。大事なのは、この一文です。資格そのものは生きていて、読み取る側の事情で読めていないだけ。

画面に「資格(無効)」や「資格情報なし」と出ている時は、これとは別の対応になります。

そちらはオンライン資格確認で資格無効と出た時の確認順4つにまとめました。

2つのモードが用意されています

読み取れない時の逃げ道も、同じ通知に書かれています。

※ 停電、施設の通信障害、広範囲のネットワーク障害などが発生した場合や、顔認証付きカードリーダーが故障した場合には、オンライン資格確認等システムの「緊急時医療情報・資格確認機能」(資格情報照会(システム障害時))(以下「システム障害時モード」という。)を立ち上げ、患者の氏名、生年月日、性別、住所又は保険者名で照会することにより、停電の復旧等によりオンライン資格確認等システムにアクセス可能になった後、資格確認を行うことができる。

※ また、何らかの事情により顔認証付きカードリーダーで顔認証が上手く機能しない場合には、カードに搭載された利用者証明用電子証明書の暗証番号の入力のほか、オンライン資格確認の目視モードを立ち上げ、医療機関等の職員が患者のマイナンバーカードの券面の写真を目視することによる本人確認を行うことも可能である。

出典:同通知 2の注記/2026年9月18日に確認

困っていること 通知が挙げている手
停電・通信障害・カードリーダーの故障 システム障害時モードで、氏名・生年月日・性別・住所または保険者名から照会する
顔認証がうまく通らない 暗証番号の入力、または目視モードで券面の写真を職員が確認する

私が知らなかったのは、システム障害時モードで保険者名からも照会できるところ。立ち上げ方は、院内のマニュアルか通知の別添2に載っています。

くわしい対応は、厚生労働省の案内や日本医師会のまとめでも確認できます。

運用は見直されることがあるため、最新の通知に当たるのが安全。

2026年8月1日以降は、期限切れの従来の保険証は使えません

厚生労働省は、有効期限が切れた従来の健康保険証を持参した場合の暫定対応を、2026年7月31日で終了すると案内しています。

8月1日以降は、マイナ保険証または資格確認書で確認する運用です。

期限切れの従来の保険証を出された時は、その場で「使えません」と終わらせず、次の持ち物を確認しましょう。

  1. マイナ保険証を持っていないか
  2. 資格確認書が届いていないか
  3. どちらも確認できなければ、院内手順に沿って別の資格確認方法に切り替える

受付でそのまま使える案内「こちらは従来の保険証で、いまはお使いいただけません。マイナ保険証か資格確認書はお持ちでしょうか。なければ、ほかの確認方法をご案内しますね」

「従来の保険証が使えない」と「保険診療を受けられない」は同じ意味ではありません。別の確認方法へ落ち着いて進めるのが、受付で大切な対応。

受付でよくあるマイナ保険証のつまずきと対処

  • カードリーダーが読み取らない:カードの向きや汚れを確認し、それでも難しければ上の4ステップに切り替えます。慌てず手順に乗せるのが大切です。
  • 顔認証や暗証番号がうまくいかない:暗証番号は本人しか分かりません。患者さんが分からない時は、顔認証や目視モードに切り替えられる場合があります。目視モードは、通知に書かれている名前です。
  • 有効期限・更新:マイナンバーカード自体にも電子証明書の有効期限があり、通知はその期限切れも読み取れない原因に挙げています。
  • 子どもや高齢の方:暗証番号の入力が難しいときは、付き添いの方や目視モードでの確認に切り替える形ですね。

どのケースも、「読めない=受付できない」ではありません。別の方法で資格を確認する道があると知っておくだけで、受付の不安はかなり軽くなりますよ。

新人さんが最初に戸惑うのも、このときです。よくあることです。

資格の確認が済んだあと、算定条件で迷った項目は算定ナビで原文を確認できます。名称・略語・9桁コードのどれからでも確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. マイナ保険証が読み取れないと、その日は受付できないのですか?

そんなことはありません。資格確認書・マイナポータルの画面・過去の受診歴のいずれかで確認できます。どれも難しい時は院内の責任者に引き継ぎます。慌てなくて大丈夫。

まず別の確認方法に切り替えるのが基本です。

Q. 資格確認書と資格情報のお知らせは、どちらでも受付できますか?

役割が違います。資格確認書は従来の保険証の代わりとして使えるものです。資格情報のお知らせは自分の資格を確認するための紙で、補助として使います。

Q. 暗証番号を忘れた患者さんは、受付できませんか?

顔認証や目視での確認に切り替えられる場合があります。暗証番号が分からないだけで受付できないわけではありません。

Q. 従来の健康保険証は、もう使えないのですか?

従来の健康保険証の有効期限は2025年12月1日で終了しました。期限切れに気づかず持参した場合の暫定対応も2026年7月31日で終了します。

8月1日以降は、マイナ保険証または資格確認書での確認が必要です。

受付で押さえておきたいところ

  1. 読み取れない時は「別の方法で確認 → どれも難しければ院内の責任者へ」の順で受付できます。
  2. 資格確認書は従来の保険証の代わり、資格情報のお知らせは補助、と役割を分けて覚えておくと安心です。
  3. 運用は移行期で変わるため、細かい対応は厚生労働省の最新情報で確認します。

一次資料

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■ 著者プロフィール3つの総合病院で医療事務10年以上、うち1つの病院で採用にも3年携わりました。
片道約50kmの高速通勤を7年続けたのち、転職サービス経由でフルリモートへ。
現在はフルリモートの医療事務として算定業務を担当。3児の父。
「もうひとりで悩まない医療事務」を届けるため発信しています。

最終更新日:2026年9月16日

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