医療事務の人間関係がしんどい。
長年現場にいた私が正直に話します


あの頃、「明日も仕事か」と思う瞬間が、毎週日曜の夜にやってきた。

別に、誰かに何かをされたわけじゃない。

でも、なんとなく気を張っていた。

看護師との空気感。スタッフ間の派閥。
誰かが辞めるたびに変わる力関係。
患者からのクレームが、なぜか全部こっちに来る。

「最悪」ではないけど、ずっとどこかしんどかった。

そんな状態が、気づけば何年も続いていた。

医療事務の人間関係で悩んでいる人は、本当に多い。
このnoteでは、総合病院に長く勤め、マネジメントや採用にも関わってきた私が見てきたことを、正直に書いていこうと思う。

なぜ医療事務の人間関係はしんどいのか

まず、仕組みの問題がある。

医療事務は、職場の中でいちばん「あいまいな立場」に置かれやすい職種だと思っている。

医師や看護師には専門資格がある。
でも医療事務は、国家資格がなくても就ける。

そのことが、知らず知らずのうちに「軽く見られる」空気ができている。

「事務の子」「受付さん」。

名前で呼んでもらえない経験、ある人も多いと思う。
私が現場にいた頃も、それは日常だった。

さらに、女性が多い職場特有のしんどさもある。

悪口が悪口として流れていくのではなく、
ゆっくり、じわじわと広がっていく。

参加しないと今度は自分が対象になる。
参加すると、自分が嫌いになる。

どちらに転んでも、消耗する。

人間関係で疲弊する人の「共通点」

採用の仕事もしていた頃、たくさんの方と面接をした。

「前の職場の人間関係が……」という話は、本当によく聞いた。

そして、じっくり話を聞いていくうちに気づいたことがある。

疲れ切っていく人の多くが、「好かれようとしすぎていた」。

看護師に冷たくされても我慢。
陰口の輪に入らないと嫌われると思って、笑いながら参加する。
クレームを受けても、誰にも言えずに一人で抱える。

悪い人じゃない。むしろ、真面目で気遣いができる人ほど、こうなりやすい。

でも正直に言うと、それって誰も幸せにしていない。

好かれようとすればするほど、相手のペースに引き込まれる。
そして、いつの間にか自分を見失っていく。

長い現場経験の中で身につけた「心の守り方」

これ、特別なことは何もない。

ただ、意識を変えるだけで、消耗の仕方がかなり変わる。

① 職場の人を「仕事仲間」と割り切る

友達を作ろうとしなくていい。
一緒に仕事ができれば十分。

その意識に変えた日から、少し気持ちが軽くなった感覚があった。

② 陰口・噂話は「そうなんですね〜」で受け流す

返答しないことが、一番の守り方。

「うんうん」とうなずくだけにして、自分からは何も言わない。
参加した瞬間、自分もその輪に入ったことになるから。

③ スキルで実績を出す

これが一番時間がかかるけど、効果は大きい。

算定ミスをゼロにする。クレーム対応のスピードを上げる。
そうすると、少しずつ「あの人には頼もう」に変わっていく。

好かれなくていい。嫌われなければ十分。

その考え方が、実は一番長く職場で続けられる。

それでも限界なら、逃げていい

こんなことを書いておいてなんだけど、正直に言う。

本当に最悪な職場は、存在する。

そういう職場では、個人の努力でどうにかなる範囲を超えている。
そんな時は、逃げていい。我慢するのが当たり前の職場は、本当に最悪だと思う。

私が転職を決めたのも、カッコいい理由なんて何もなかった。

毎晩、布団の中で求人サイトをスクロールしては、何も応募せずに寝落ちする。
そんな夜が2年続いて、ある日体が先にギブアップした。

ただそれだけ。

たまたま登録していた転職サイトで、フルリモートの医療事務を見つけた。
職場の雰囲気が事前にわかって、「ここなら大丈夫かもしれない」と感じた。

転職して最初に思ったのは、「軽い」という感覚だった。

通勤ゼロ。朝は子どもと朝ごはんを食べられる。
人間関係は「いい意味でちょうどいい距離感」になった。

日曜の夜が、いつの間にか怖くなくなっていた。

もっと早く動けばよかった。今でもそう思っている。


医療事務の人間関係で悩んでいる人に、この記事が少しでも届けばいい。

我慢しすぎなくていい。