受かった人。惜しかった人。その差は、スキルではありませんでした。
この記事は、医療事務の面接を控えている方に向けて書いています。
未経験で不安な方も、経験者で次のステップを目指す方も、同じです。
病院で医療事務として10年。そのうち数年はスタッフ育成とマネジメントを任され、採用面接にもたくさん入ってきました。
そのなかで気づいたのは、「落ちた人」と「受かった人」の差は、ほとんどの場合"伝え方"だったということです。
今、私はフルリモートで算定業務をしながら、3人の子どもを育てています。働き方を変えられたのも、面接で「伝え方」を工夫できたからでした。
採用担当が本当に見ていた5つのこと
①医療事務を選んだ動機に「自分の言葉」があるか
面接でまず確認していたのは、スキルよりも「なぜ医療事務を選んだのか」という動機でした。「資格があったので」という答えは、正直あまり刺さりませんでした。逆に忘れられないのは、ある未経験の方の一言です。「祖母の入院中、病院の事務の方が家族にも声をかけてくれた。あの温かさを自分もつくりたい」。その方は採用後、本当に患者さんから名前で呼ばれる存在になりました。
動機に正解はない。でも、自分の言葉で話せる人は、それだけで印象が大きく変わります。
②「大変だった経験」の話し方で差がつく
「仕事で大変だったことを教えてください」という質問は、ほぼ必ず聞いていました。見ていたのは「どんな大変さか」ではなく「そのあとどうしたか」です。月末月初の繁忙期、入職直後にミスが重なって限界だったという方がいました。でもその方は「自分で対策ノートを作って、同じミスを繰り返さないようにしました」と話してくれました。大変さを乗り越えた"自分の工夫"がある人は、現場に入っても長く続きます。
❌「大変でした」で終わる答え → 乗り越えた話がない
✅「こう工夫して乗り越えました」→ 成長の話がある
✅ 失敗を正直に話しながら、学びにつなげられる
③医療事務で長く続く人が持っている"正直さ"
医療事務の現場は、知らないことに出会う場面の連続です。制度改定、新しい算定ルール、電子カルテの仕様変更。そのとき「わからないので確認します」と言える人が、結局長く続きました。知ったかぶりで答えて後から修正になったミスは、レセプトに直結します。正直さは、医療事務にとって"守りの技術"です。
完璧な答えより、正直な姿勢。面接はテストではなく、その人を知る場所です。
④逆質問で「この人を採りたい」と思わせる一言
「何か質問はありますか?」という場面で「特にないです」と答える方は少なくなかったです。でも、逆質問がある方の印象は、明らかに違いました。特に印象に残っているのは、「配属後、どういうステップで業務を覚えていけますか?」と聞いてくれた方です。入職後を具体的にイメージしている方は、採用後も自分で動ける方が多かったです。
「スタッフ同士でどんなコミュニケーションをとっていますか?」
「入職後に一番大変だと感じることは何ですか?」
「長く働いているスタッフが続けている理由を教えてください」
医療事務の面接で緊張する方へ
面接は、本当に緊張しますよね。私も採用担当になってから何百回と面接の場に入りましたが、緊張している方を見るのは当たり前でした。緊張しているということは、それだけ本気だということです。うまく話せなくても大丈夫です。飾らずに、自分の言葉で話してくれた方が、こちらにはずっと伝わります。
採用担当は、敵じゃない。一緒に働けるかどうかを確かめに来ている人間です。
医療事務として10年、たくさんの方の面接に関わってきました。面接で落ちても、それはあなたの価値が低いわけではないです。合う職場と合わなかっただけ。次に進んでください。あなたの「伝え方」が、次の面接で誰かの心に届きますように。
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