「これからはマイナ保険証でスムーズな受診を!」 テレビやポスターで、国はこぞってそう呼びかけていますよね。

でも、毎日戦場のような病院の受付に立ち、患者さんのイライラした視線を全身で浴び続けている現役の医療事務から、あえて本当のことを言わせてください。

実は、病院の受付を一番早く、無傷で通過できる最強のアイテムはマイナ保険証ではありません。

「資格確認書」です。

これを出してくれた方が、受付は圧倒的に、もう笑っちゃうくらい早く終わります。

現場を地獄に変える「ピローン♪」の恐怖

「マイナ保険証の方が、機械にピッてやるだけだから早いでしょ?」 きっと多くの方がそう思っているはずです。私も最初はそう思っていました。

でも、現場のリアルは全く違います。

朝のクソ忙しい時間帯。次々と患者さんが押し寄せる中、受付の機械から「ピローン♪ 暗証番号が違います」という無慈悲なエラー音が鳴り響きます。この音が鳴るたびに、私たち医療事務の寿命は確実に縮んでいます。

・「マスクを外してください」の顔認証で何度も弾かれるおじいちゃん。
・暗証番号を忘れてしまい、後ろの列を気にしながらパニックになるお母さん。
・「情報提供に同意しますか?」の画面の意味がわからず、フリーズしてしまう患者さん。

その結果どうなるか。 ただでさえ少ない人手の中、私たちがつきっきりで「ここを押してください」「顔をもう少し近づけて…」とITサポートセンターのような対応をすることになります。

その間、受付の列はピタリと止まります。待合室の空気はどんどんピリつき、「まだなの?」という無言の圧力が私たちの背中に突き刺さるのです。

「アナログ」が「最新システム」に勝つ瞬間

一方で、従来の保険証の代わりとして発行されている「資格確認書」(紙やプラスチックのカード)。

これを出された時、私たち医療事務は心の中で「神様が来た!」とガッツポーズをしています。

なぜなら、私たちが受け取って、自分の目でパッと確認するだけで終わるからです。時間にして、わずか3秒。

最新のセルフレジで操作にまごつくより、熟練のパートさんのレジ打ちに任せた方が圧倒的に早いのと同じ現象が、今の病院の受付で起きています。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、私たちも人間です。機械のトラブルで理不尽に怒られたり、待合室の空気を悪くしたりしたくありません。1秒でも早く、あなたを診察室へ案内したいんです。

次の通院日、試してみてください

もしあなたが今度病院に行く時、「今日は体調が悪いから、とにかく待たずに早く帰りたい」「イライラしたくない」と思うなら。

国が何と言おうと、迷わずカバンから「資格確認書」をサッと出してください。

機械の都合に振り回されることなく、私たちが一瞬で処理を終わらせます。あなたも無駄な時間を奪われずに済むし、私たちも心からの笑顔で「お待ちしておりました」と言えます。

「あえてアナログを選ぶ」

これが、現代の病院の待ち時間を最速でショートカットする、現場からの裏ワザです。


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