毎日クリニックで奮闘されている医療事務の皆さん、本当にお疲れ様です。

2月。花粉症の患者さんが一気に増えるこの時期、待合室はカオスですよね。

受付で「鼻が…」「目が…」って言われるたびに、「わかります、私もです…」って心の中で共感しながら対応している方、たぶん多いと思います。

そんな忙しさの真っ只中に、国から「2026年度の新しい診療報酬のルール」が発表されました。

正直に言います。

私もまだ全部は読めてません。

だって分厚すぎるんですよ、あの資料。何千ページあるんだって話です。

でも、「全部読まなきゃ」と思って手が止まるよりも、「ここだけ押さえておけば、とりあえず大丈夫」というポイントだけ先に知っておく方が、精神衛生上はるかにマシだと思うんです。

なので今回は、医療事務デビューして間もない方でもスッと入ってくるように、身近な例え話を使いながらまとめてみました。

お茶でも飲みながら、気楽に読んでもらえたらうれしいです。

スケジュールの話。「いきなり全部変わるわけじゃない」という安心材料

まず最初にお伝えしたいのは、これです。

今年の春から、いきなり全てのルールがガラッと変わるわけではありません。

ここ、めちゃくちゃ大事なので覚えておいてください。

今回のスケジュールは、大きく2段階に分かれています。

4月1日から → 薬価(お薬の値段)だけが変わる 6月1日から → 診療報酬(診察などの点数)が変わる

これ、飲食店のメニュー改定に似てるなと思っていて。

4月は「お店が仕入れる食材の値段」だけが変わる準備期間。 6月に、やっと「お客さんが実際に見るメニュー表の値段」が書き換わる。

そんなイメージです。

だから春の段階では、「お会計のパソコンのお薬データだけ更新されるんだな」くらいの認識で大丈夫。

本格的な変化は6月からなので、今は目の前の花粉症の患者さん対応に集中しましょう。

4月に慌てなくていい。これだけ知っているだけで、気持ちがだいぶ違うはずです。

「物価対応料」の話。レジ袋有料化の悪夢、覚えてますか?

今回のルール変更で、私が一番「これ、現場は大変だろうな…」と思ったのが、「物価対応料」という新しい点数です。

ざっくり言うと、「世の中の物価が上がっているから、初診や再診のときに20円だけ上乗せしますよ」という国の決まりです。

たかが20円。

でもこの「たかが20円」が、窓口では大問題になる可能性がある。

思い出してほしいんですけど、コンビニのレジ袋が有料化された時のこと。

あれ、国が決めたルールですよね。 コンビニの店員さんが勝手にやったことじゃない。

でも「なんで袋にお金とるんだ!」って怒られたのは、現場のレジの人たちでした。

今回も、たぶんそれと同じことが起きます。

「いつもと同じお薬もらっただけなのに、なんで今日から高いの?」

この質問、6月以降に絶対来ます。100%来ます。

私も採用担当時代、改定のたびに受付スタッフが患者さんに怒られて泣いているのを何度も見てきました。あれは本当につらい。

だからこそ、今のうちにやっておいてほしいことがあります。

院長先生にお願いして、「6月から国の方針でお会計が少し変わります」というお知らせのポスターを作っておいてください。

A4用紙1枚でいいんです。大きめの文字で、シンプルに。

これを待合室に貼っておくだけで、「聞いてないんだけど」というクレームが驚くほど減ります。

自分の身を守るための準備は、早ければ早いほどいい。

「まだ6月だし…」じゃなくて、「まだ余裕があるうちに」です。

医療DXの話。スマホの料金プラン変更だと思えばいい

マイナンバーカードに関連する「医療DX」のルールも変わります。

今まであった古いルールが廃止されて、「電子的診療情報連携体制整備加算」という、もはや呪文みたいな名前の新しいルールに統合されます。

…名前、もうちょっとなんとかならなかったのかなと個人的には思いますが、それはさておき。

これ、スマホの新料金プランの発表と同じだと思ってください。

「旧プランは終了します。今度からこの新しいプランに切り替わります。あなたのクリニックは条件を満たしていますか?」

携帯ショップからこういうお知らせが来た時って、自分で全部調べるよりも、ショップの人に「うちはどうなりますか?」って聞いた方が早いですよね。

医療DXも同じです。

春以降にレセプトコンピュータのメーカーさんが点検や説明に来てくれると思うので、その時に「うちのクリニックはどのパターンに当てはまりますか?」と確認すればOK。

自分で全部理解しようとしなくていい。 「誰に聞けばいいか」を知っておく方が、よっぽど実用的です。

分厚い資料との付き合い方。「全部読まなきゃ」は幻想です

最後に、これだけはお伝えしておきたい。

厚生労働省のホームページに、数千ページの改定資料が公開されています。

あれを見た瞬間、「無理…」ってなった方、たくさんいると思います。

私もです。

でも、断言します。あれを最初から全部読む必要はありません。

考えてみてください。 新しい電子レンジを買った時、説明書を1ページ目から読む人っていますか?

いないですよね。 みんな箱の中に入ってる「クイックスタートガイド」だけ見て、とりあえず使い始める。

医療のルール改定も同じです。

「短冊(たんざく)」と呼ばれる簡単なスライド資料や、 医師会やメーカーさんが出してくれる要約版のプリント。

まずはそういう「薄い資料」だけを、つまみ食いする。

どうしてもわからないことが出てきた時だけ、分厚い本体を辞書みたいに引けばいい。

真面目な人ほど「ちゃんと全部理解しなきゃ」と思いがちですが、それをやると確実にパンクします。

「わからないことが出たら、その時に調べる」

これが、忙しい毎日を乗り切る一番の方法だと私は思っています。

最後に、正直な気持ちを

医療事務の仕事って、ただでさえ覚えることが多い。

保険証の種類、レセプトの書き方、電話対応、クレーム処理…。 その上に「2年に1度の大きなルール変更」が降ってくるわけです。

パニックになって当たり前です。

「自分だけがわかってないんじゃないか」って不安になる気持ちも、すごくわかります。

でもね、大丈夫。 みんな同じです。ベテランの先輩だって、改定のたびに「また変わるの…」ってため息ついてます。

今日お話しした3つのこと。

本格的な変更は6月から。まだ時間はある。 ポスターを1枚作っておく。自分の身を守るため。 資料は全部読まない。要約だけつまみ食いする。

この3つだけ覚えておけば、情報の波に飲まれずに春を越えられます。

まずは、今日目の前にいる患者さんの対応と、 自分の温かいお茶の時間を大切にしてくださいね。

このnoteでは、これからも「医療事務の皆さんの心が少しでも軽くなる情報」を、難しい言葉を使わずに発信していきます。

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